NHK「プロフェッショナル」を基に天野先生が書き下ろした。天野先生のコトバは、落ちこぼれの自分でも、毎日毎日努力をすれば、なんとか世の中に役に立つ仕事ができるかもしれないと、希望をもたらしてくれる。また、後進の育成に励む一人の師匠として、家族を持つ親としての思いについても述べられている。
印象的な内容は以下のとおり。
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どんなときでも、自分の引き出しの中からもっとも揺るぎないものを出していく力は、一朝一夕には確立できません。それを可能にするには、形になっていないものを形にしていく努力をコツコツ積み重ねるしかないのです。自分が命を懸けて取り組んできたことがあるなら、その道にさらなる一歩を踏み出すことは、自分にとって一番簡単な方法であり、解決への一番の近道であるはずです。自分の信じる道を、迷わずに、歩み続けること。それこそ自分を成長させ、相手に利益をもたらし、社会に貢献できる生き方でしょう。
後ろからスタートした者は、前を行く人以上の努力をしなければ、いつまで経っても先頭に立つことはできません。
部下を伸ばすための上司の役割というのは、知識と経験のアンバランスを統合してあげることです。十分に勉強していて、意欲もあって、あと足りないのは経験だけという部下には、どんどん経験の場を与えることも、上司の責務です。
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