カラシニコフ第一部に引き続き、パキスタンやアフガニスタンなどの紛争地からのルポ。
コロンビア(元)ゲリラへの取材は印象的。
「FARC(コロンビア革命軍)は社会主義ゲリラだといわれていたし、自分でもそう思っていた。ところが中に入ってみたら関係なかった。人質を拉致して身代金を取る。コカインの密輸をする。幹部は一日中そんなことばかり話していて、政治的な話題はほとんど出てこなかった」
こういう反政府ゲリラとの停戦合意とは何なのだろう、どのように可能なのか、ということを考えた。
中国の北方工業公司製のノリンコMAKはAK47の違法コピー。こうした安かろう主義のノリンコMAKは米国に大量に流入したが、1994年の銃規制法が制定されてから半自動ライフルの販売ができなくなったため、正規の銃販売業者ですら、在庫処分のためにコロンビアゲリラに密輸した。
パキスタンの部族地帯では、銃を持つことが当たり前である。警察ですら権限が及ばない。自治地域の治安は、パシュトゥン人で形成される部族警察が責任を持つ。部族警察のパシュトゥン人は、自動小銃をつくるのも持つのも自由。
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