放送大学
格差社会と新自由主義('11)
第2回「冷戦の終わりと新自由主義」
山岡龍一

メモ

▼新自由主義の特徴
DLP公式
規制緩和、自由化、民営化

▼フクヤマ『歴史の終わり』(1989)
社会の理想をめぐる闘争の終わり
ヘーゲルにとってナポレオンは自由民主主義の誕生
自由民主主義の成立
ファシズムと共産主義の敗北
⇒ベルが否定していた市場主義への集中

・ダニエル・ベル『イデオロギーの終焉』(1960)
古代イデオロギーの支配の終焉
理念では無く効率へ

▼新自由主義の象徴としてのレーガンとサッチャー
レーガノミクスはサプライサイドを重視、需要ではない

・新自由主義は新しい現象ではない
cf)チリ・クーデター(1973)
ピノチェト軍事政権
左翼政権を軍事クーデターで引き摺り降ろした
政策は民営化や自由化を推進し経済は伸びたが格差が拡大
ミルトンフリードマンの弟子などが多数、政策担当者にはいった
⇒外形的には新自由主義の政策に似ていた
⇒暴力ではなく選挙を通じて選択された新自由主義というのがレーガンとサッチャー

・福祉国家の正統性
1960年代 福祉自由主義への広汎なコンセンサス
1970年代 福祉国家の不可逆性  
     一度、国民に福祉というサービスを提供すると、戻れない。
     同時に、福祉国家の矛盾。過重国家 overload state
          票を取るために過重化が止まらない、国民は依存的になる

・福祉国家の矛盾があらわれたのがイギリスだった。
労働党は炭鉱労働者の労働組合を守らざるを得なかった
キャラハン政権でイギリス財政が破たん
70年代はストライキが頻発
福祉政策を維持できず、更にストライキが増えた(イギリス病)

▼なぜ新自由主義が魅力的な気分がうまれたのか?(3つの仮説)
・福祉国家の正統性の危機 
 新しい社会運動、学生運動や環境運動、反国家、反官僚制
 自由の理念を借りてきて危機に対応する理念とされた
・グローバリゼーション
 経済的必然性
 1983年石炭合理化ストへの強硬鎮圧
 外国から安いエネルギーをもってきて、
 産業構造をフレキシブルにする
 ストを認めないとする強硬な政策
・新保守主義
 秩序観の空白において秩序観が再構成される
 ただし構成は偶然性に左右されるし国によってさまざま
 レーガンは福音派
 サッチャーはフォークランド紛争
 自由が秩序のイメージとして喧伝された

・ガバメントからガバナンスへ
公と私の曖昧化
市民社会との協働。cf.事業仕分けでも民間人が登用
主権ではなく自生的に秩序が作られる

▼ガバナンスと民主主義
・アカウンタビリティ
 民主主義的正統性の確保
・統治性
 フーコー
 生の諸領域が市場化されてしまった
 自己責任の誕生
 ⇒型に嵌ることによって相互の予測性が高まる
 社会的なものと市場の区別がつかなくなる
 全てが市場になる。成功と失敗がうまれる
 市場で失敗すると即、社会から排除されてしまう
 ⇒反動として共生を求める

 

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このページは、okneigeが2011年8月 7日 23:13に書いたブログ記事です。

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